忘忙庵は、冬は最低気温がー10℃近くまで下がるため、冬季には水道管の水抜きや、排水溝に凍結防止剤を入れておく必要があることは、以前のブログで紹介した通りです。
別荘を建ててしばらくは、正月休みなど冬場も良く利用していたので、毎回水抜きをするのは、けっこう面倒くさく、暖冬だったりするとついおろそかになってしまうこともありました。
トイレが流れない!
お手洗いの話で恐縮です。
だいぶ前のことですが、ある年のお正月前、正月を忘忙庵で迎えようと家族で忘忙庵に行ったことがあります。渋滞を避けて夕方に東京を出て夜、忘忙庵に着くというスケジュールです。
直前は11月の紅葉を楽しみに行っていて、しっかり水抜きをして排水系には不凍液を入れて帰ったつもりでした。
ところが、忘忙庵について水抜き栓を開け、お手洗いを使おうとすると、水は問題なく出るのですが水洗トイレの水が流れません💦。そう、トイレに溜まっていた水が凍ってしまったのです。「どうする?!」家族全員あせりました。
どうにもこうにも、溶かすしかないので、ストーブをガンガン焚いて冷え切った部屋をあたため、台所のガスコンロでやかんにお湯を沸かし、トイレ注ぎます。2回、3回やって少し水は減るようになったのですが、なかなか流れるようになりません。
悪戦苦闘すること小一時間、やっと、「ごぼごぼっ」と音をたてて、水が渦を巻いたときには、やれやれと力が抜けました😥。
幸い、陶器のトイレ自体は割れてはいないようで、不幸中の幸いでした。これ以降お手洗いにはしっかり不凍液を入れて帰るようになりました。
洗面台から水吹き出す
ある年の春、4月に忘忙庵を開けにいった時です。春の小屋開けでは水抜きのために閉めた不凍栓を開ける「水出し」をやりますが、洗面台のお湯側の不凍栓をひねると、「シャーッ」と洗面台の下で音がします。洗面台に収納してあるタオルや洗濯洗剤を引っ張り出してみると、そこは水浸し。
給湯側の元栓から蛇口の間の配管が裂けていて、元栓を開けるとここから水が噴き出します。
外してみました。
こんな感じでナットのところの根元が裂けていました。凍結恐るべしです。
ホームセンターに行くと、同じ配管部品が簡単に見つかりました。「水道用フレキパイプ200mm」というものでした。こんな部品です。
数年前の値段で、327円でした。水道屋さんにお願いしたら出張料・技術料などいくらかかってしまうのだろうと思ってしまいます。
新しいものに交換するのですが、結構硬くて曲げるのに力がいります。片側を何度かつけたりはずしたりしながら両方の口のナットを元栓と蛇口のねじの角度に合わせてナットを締め、元栓を開けて水漏れがないことを確認。無事開通です。
風呂釜割れる
こちらも、だいぶ前の話で、忘忙庵が築15年位のころの話です。灯油の給湯器がかなり古くなってお風呂の水位センサーが効かなくなってきたので、新しいものに更新した初めての冬を越した春です。
春に小屋開けに行き、水出しをして、お風呂に入ろうと「風呂自動」のスイッチを押すと、しばらくして外で、なにやらジャージャーと水が流れる音がします。
あわてて外の給湯器を見に行くと、給湯機の下から水がジャージャー流れ出ています。これではお風呂を沸かすことができません。まだ買ったばかりの新しいものだし、初期故障かとも思いながら、設備業者さんに連絡して来てもらうことにしました。
翌日、業者さんに見てもらったところ、「風呂釜の追い炊き用のタンク部品が凍結して割れていますね」とのこと。タンク本体は水抜き作業で大半の水が抜けるのですが、底の部分に残った水が凍ったようです。よくあるトラブルなので、この部分はプラスチックでできていて、簡単に交換ができるようです。
前の給湯器では、給湯器につながっている配管のバルブの開け閉めだけで水抜きができたのですが、新しい給湯器は、最後にひとつだけ給湯器に直接ついている水抜き栓を開けなければいけないことをこの時知りました💦
この栓です。水抜きのときにこの栓を開けて、タンクの底に残った水を抜かなければいけなかったのです。
後で確かめると、取扱説明書にもちゃんと書いてあるし、工事が完了したときにも説明を受けていたのだと思いますが、水抜きマニュアルを書き直すのを失念してしまったのが原因です。
取扱説明書と、マニュアルは大事です。
虫と戦ったり、あちこちが凍結したり、いろいろなことが起きますが、忘忙庵での災難はこれだけではありません。まだまだあります…
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