8月の忘忙庵行の帰り道に、妻の知人が、この8月に多摩市永山でオープンした、スィーツショップのプレ・オープンにおじゃましてきました。
その名も「GenkiOyaji本舗(げんきおやじほんぽ)」
スイーツショップの名前は、「GenkiOyaji本舗」。多摩センター駅から徒歩10分。乞田川沿いの住宅街の一角にあります。
GenkiOyaji本舗のご主人は、サラリーマン時代から、趣味で栗の渋皮煮などのスイーツを作っておられたということですが、趣味が高じて奮起一番、脱サラしてスイーツショップを立ち上げたそうです。準備すること2年ほど。自宅を改造して店舗とし、内装などはご自身でも時間をかけてDIYしたところもあるそうです。
店内は、3人もお客さんが入るといっぱいになるぐらいですが、庭にはガーデンテーブル2セットあり、その場でスイーツを楽しむこともできます。
看板商品は、栗の渋皮煮「栗夢」と黒大豆煮「豆人」
GenkiOyaji本舗では、主力商品として、大きな栗の渋皮煮の瓶詰「栗夢(くりむ)」と、これまた大きな黒大豆の煮豆「豆人(まめと)」です。自称「栗炊き職人」のご主人が、こだわり抜いて選んだ素材の和栗と丹波篠山の黒大豆を、時間をかけておいしさにこだわったレシピで炊き上げた、極上の渋皮煮と黒大豆煮です。
和ケーク栗夢は大人のスイーツ
もちろん、これはこれですばらしいのですが、それより注目なのは、美濃上石のかぶせ茶の抹茶を練り込んだ生地に、この栗と黒大豆をタップリ入れ、丹精込めて炊き上げたパウンドケーキ「和ケーク栗夢(かぶせ茶)です。甘さ抑えめで、栗の甘みと抹茶のほんのりとした苦味が活きた本格スイーツ。子供になんかに食べさせてはいけませんと言いたくなる大人のスイーツです。
断面の栗の大きさにびっくり!
和ケーク栗夢には他に、マロンクリームと黒糖もあります。また、八朔などを使った自家製マーマレード「やっちゃん」を使ったパウンドケーキ「ロレーヌ・マムラード」もあります。
和ケーク栗夢は美味しいのはもちろん、驚いたのは、トッピングの栗を切らぬよう、栗と栗の間にナイフを入れてケーキを切ると、中に入っている特大の栗が必ず真っ二つになって、おいしそうな断面が現れること。何も知らないで普通に切っても、必ずこうなるので、最初は???でしたが、理屈がわかると、ご主人のこだわりの強さがさらに伝わってきます。
ちゃんと中の栗が真っ二つに切れるので、夫婦の間でどのピースを食べるか、もめなくて済みます💦
素材から、鬼皮剥き、焚きあげ、生地、焼き方、すべてが手作業で丁寧につくられていて、ここまでこだわっているのは、ある意味迫力があります。
ほかにも、幸せを呼ぶカヌレ「幸せカヌレ」もあります。
いままで、コンビニスイーツのカヌレしか食べたことが無く、「カヌレって何がいいの?」と思っていましたが、このカヌレをいただいて、カヌレの概念が変わりました。表面はカリカリ、中はしっとり、もちもちの歯ざわり、ごくごくほんのり香るハーブ?スパイス?の香りと、程よい甘み、苦みのバランスはまさに絶妙。カヌレってこんなに上品で美味しいものなんだと認識を改めました。
ご主人曰く、うまく焼くには、カヌレ型も重要で、ある有名パティスリーが廃業する際に、中古の型を譲っていただいたものを使っているとのこと。フランスからの留学生も、「このカヌレは本国のものに劣らない」と言ってくれたそうです。
試食
この日は、自慢の王道「幸せカヌレ」と、これまたこだわりの八朔みかんマーマレードをトッピングしたヨーグルト、レモネードをいただきながら、開店までの経緯などを聞かせていただきました。
おいしいスイーツを作ることや、お店の立ち上げなどDIYに通じる話も多く、また、その熱意で素材の生産者など多くの人を巻き込んで協力してもらうなど、ご主人のお人柄と奥様のご理解によるところも大きいなと思いました。
お取り寄せも可
オンラインショップでも全国発送するとのこと。9月からは新栗の渋川煮の仕込みも始まっているようです。一人で作れる量には限りがあり、品切れ中も多いようですが、サイトをチェックしてみてはいかがでしょうか。
GenkiOyaji本舗のInstagramもあります(リンクがうまく貼れなかったので、「GenkiOyaji本舗」で検索してみてください。
なかなか出会えないことも含めて、出会うことができて、そのおいしさとこだわりに触れると幸せになるのではないかと思います。
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