今までにあった、いろいろな災難④ー台風編ー

その他

さて、凍結やらスズメバチやら、今まで降りかかった災難を紹介してきましたが、今回ご紹介する災難は、規模としては一番の災難かもしれません。

2018年 台風21号

皆さんも、2018年の9月に関西に大きな被害を出した台風21号はご記憶にあると思います。関空が浸水してしまったり、強風で流されたタンカーが関空へつながる橋にぶつかり、橋がずれてしまったアレです。

この台風で被害にあわれた方にお見舞い申し上げます。

さて、台風21号の経路図は、このようになっていました。9月4日の12時~14時ごろ大阪湾を通過して関西に大きな被害をもたらしましたが、そのあと、夕方にかけて能登半島あたりを通っているときが、忘忙庵のある山梨県にもっとも近かったことがわかります。

(気象庁ホームページより)https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/data/bosai/report/2018/20181011/jyun_sokuji20180928-1001.pdf

山梨からは、かなり離れているように見えますが、関空で最大瞬間風速58.1mを記録、その後は速度を上げたため、台風の右側にあたる山梨県でも、観測史上初の最大瞬間風速を観測しています。

青く囲んだところがそうです。

(気象庁ホームページより)https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/data/bosai/report/2018/20181011/jyun_sokuji20180928-1001.pdf

9月4日の16時~18時の間に甲府周辺でも瞬間風速30mの風が吹き、観測史上最大だったのです。

この時は東京の自宅にいたのですが、10日後の9月15日に忘忙庵に行くと、大変なことになっていました。

大きな赤松の木がぽっきり

忘忙庵では、こんな状態になっていました。

直径20cm以上はあろうかという赤松の木が、途中でぽっきり折れ、忘忙庵に向かって倒れていました。

先端部分は、

忘忙庵(左側の建物)にぎりぎりのところで、(右側の)隣家にも迫っていました、ちょっとでもずれていれば、建物が直撃され被害にあっていたかもしれません。不幸中の幸いでした。

折れた部分はこんな感じです。

もし、根元から折れていれば、たぶん隣家に届いていたのではないかと思われます。やれやれと胸をなでおろしました。それにしても、普段、高さはあまり意識していませんが、倒れてみると優に10mは超えていて15mを超える長さがあります。

ほかにも倒木

敷地の中では、ほかにも倒木がありました。玄関のすぐわきの木で、こちらも幹は20cm超です。

こちらは広葉樹で、倒れかかったところに、わりと大事にしていた馬酔木(アセビ)の木があり、直撃を受けて株が真っ二つ。太い枝が数本折れていました。幸い庭のほうに向かって倒れたので、こちらも建物に被害はありませんでした。

別荘地内のあちこちのお宅で、倒木が見られ、一部撤去工事が始まっているところもありました。

不幸中の幸いで建物には全く被害はなかったのですが、管理会社に相談し、撤去工事をお願いするため、とりあえず現地を見に来てもらい、見積もりをお願いしました。

別荘地内の倒木の数が多いため、いつごろ着手できるかまだわからないとのことでした。

これだけでは済まなかった ’18年

さらに追い打ちがありました。

台風21から3週間あまり後の9月30日~10月1日にかけて、台風24号が本州に上陸しました。この時は、前評判では、またも猛烈な台風襲来か!と警戒されましたが、猛烈というほどまでは発達しませんでしたが、非常に強い勢力のまま、本州を縦断、強い風で先島諸島・沖縄から西日本、東日本の太平洋側まで広い範囲に大きな被害が出ました。

この台風で被害を受けた方々にもお見舞い申し上げます。

経路はこのようになっていました。

(気象庁ホームページより)https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/data/bosai/report/2018/20181011/jyun_sokuji20180928-1001.pdf

台風21号より、東寄りで30日深夜から日付けが変わるころに山梨に近い長野県あたりを通っていることがわかります。

この台風は、いわゆる「風台風」で東京の八王子でも最大瞬間風速45.6mを記録しました。山梨県でも、3か所で記録を更新したそうです。

青く囲ったところがそうで、大月で22m、甲府で33mを超える風が吹いています。

このときも東京にいましたが、台風から5日後の10月5日に忘忙庵に行くと、

真ん中のおくのほうに、台風21号で折れた赤松の木の折れ口が見えますが、そこへ、奥から赤松の木、手前からは広葉樹がさらに倒れています。

ベランダから見ると、

左は前回折れた赤松、右奥は今回24号で折れた赤松です。

他にも、

手前は前回の倒木ですが、奥のほうにもう一本赤松が倒れています。木がたくさん茂った裏のほうでも、松が倒れていました。

裏のほうでも白樺の木が2本、倒れたり、他の木に倒れかかったりして、両方の台風で計8本もの木が折れたり倒れたりしていました。赤松はぽっきり折れ、白樺は根があまり張っていないのか、根こそぎたおれていました。

ただ、今回も、奇跡的に忘忙庵やほかの建物には被害はありませんでした。ベランダや庭はそこら中に折れて落ちた枝だらけにはなっていましたが。

管理会社の方に見に来ていただき、もう一度見積もりをお願いしました。別荘地でもかなりの倒木が発生しており、建物の被害が出たお宅を優先しながら撤去作業を進めていますとのことで、クレーンや搬出に使う重機や木材の処理費用は全体で共通となるので格安でやっていただけるとのことで、確か5万円ぐらいで撤去をしていただいたと思います。

倒木の撤去が終わったのは、10月末近くで、11月に忘忙庵を閉めにいくと、

切り株を残して、すっかりきれいになっていました。

気候変動の影響か、台風がだんだん強力になってきているようです。忘忙庵を建ててから30年以上、こんなことはなかったので、そうそう起こることはないと思いますが、今後は少し心配です。建物のそばの木はもう少し切っておいても良いのかもしれません。

まずは台風事件は一段落ですが、木が倒れるのは、台風だけではないことが2年後にわかります…


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