今までにあった、いろいろな災難③ー虫編その2ー

その他

2年前の8月の暑い日、ちょうど古くなったベランダをDIYでリニューアルするために、解体している頃です。

ベランダ解体の様子は以前のブログで紹介しています。

ベランダの解体工事をしていると、朽ちたベランダの木材を巣作りの材料にするのか、大きなスズメバチの仲間と思えるハチや、黒くずんぐりしたクマバチが良く飛んできますが、たいてい1匹の単独行動なので、あまり気に留めていませんでした。

またもハチ来襲

ところが、その日は解体作業を終わって片付けをしていると、忘忙庵の玄関あたりで、なにやらブンブンと音がします。見上げると屋根の軒の裏側、いわゆる軒天のところに、数匹の大きなハチが飛び回っています。遠くてはっきりわかりませんが、どうも、スズメバチの仲間のようです。

よーく見ていると、軒天に1cmほどの小さな穴が開いていて、蜂が盛んに出入りしています。

以前お世話になったハチの巣ジェットを吹き付けてみますが、

2階の屋根に相当する高さなので、遠すぎて効果がありません。

最近は、もっと遠くまで届くのもあるようですが。

その日の夜、静かにしていると、屋根のほうから、「カリカリ」「ゴソゴソ」とかすかな音が聞こえてきます。

忘忙庵のリビングは吹き抜けなのでいわゆる天井や屋根裏というものはなく、ダイレクトに屋根の内張りがあるので、仮に、屋根の厚みの中にスズメバチが巣を作っていて、それが室内側の板に穴を開けて入ってきたら… と思うと急に不安になってきました。部屋部分の屋根の隙間には断熱材が入ってはいるはずなのですが。

初めてスズメバチに刺されたときにかかった皮膚科の先生から言われた「今度刺されたら、迷わず救急車を呼んでください」という言葉がよみがえります。

なんとか対策をせねば、っとそれからベランダの解体をしながらもずっと考えていました。

ハチの巣コロリ

翌日まずやった対策はこれです。

ネットで調べて、スズメバチの巣を駆除するための「エサ剤」、アース「ハチの巣コロリ」スズメバチ用をホームセンターで買ってきました。


箱に、詳しくしくみが書いてあります。いわゆる毒エサをだれかが巣に持って帰ると、その場所を巣で仲間に知らせて仲間が集まり、さらに巣に持ち帰り巣の中で女王バチや幼虫のエサになるので、巣が壊滅するということです。

中にはこのようなものが2個入っています。

この黄い容器の中の、薬の部分のシートをはがして、巣の近くに置くか、木に下げておくなどすればよいのです。

ただ、説明書には、「ハチの飛ぶルートを良く観察して、できるだけ巣から出たハチが良く通る場所を見極めてその近くにセットする」と書いてあります。 えっ!スズメバチが通るところにセット!! それって、私にスズメバチに近づけということか!!! 刺されたら救急車なのに!!!!

でも、不安をかかえて忘忙庵にいくより、今頑張らねばと、よーくスズメバチの動きを観察すると、玄関脇の大きなナツツバキの花によく立ち寄っているのがわかりました。

昼間は、蜂さんたちも元気が良いので、日没後だいぶ涼しくなり、でもまだあたりが少し明るい時間帯を狙って、おそるおそるナツツバキの木にはしごをかけて、3mぐらいの高さの枝の先にハチの巣コロリを仕掛けました。(写真を撮るのを失念💦)

翌日明るくなってから、はちさんたちを観察していても、一向にハチの巣コロリに立ち寄る気配はありません。宣伝文句ほど効果はないのかな~

穴をふさぐ方法はないか

次に考えたのは、「あの2つの穴をふさげないか」とうことです。穴は2階相当の軒天のところにあるので、はしごを使って玄関部分の屋根の高さに上がっても、さらに2.5mぐらい上にあります。

そこで、なにか棒の先に布で玉を作って、そこに木材用のパテをのせ、棒を穴のところに伸ばして穴を埋める、という作戦です。こんな感じです。

ちょうど、甥っ子たちがまだ小さいときに忘忙庵に来た時に虫取りをするための、捕虫網の柄があり、2.5mほどの長さがあったのですが、万一ハチが攻撃されたと思って(攻撃しているのですが)興奮して襲ってきたら、2.5mなんてひとたまりもありません。

ましてや、はしごの上では走って逃げることもできません。結局この作戦は怖くてできませんでした。

やむなく、このときは「ハチの巣コロリ」の効果に期待して退散しました。

1か月ほど経った9月に、再び忘忙庵に行ったときにハチの巣コロリを覗くと、1匹のスズメバチが中で息絶えていました。

やはりキイロスズメバチでした。よし!スズメバチは来ているし毒も効いている!

しなしながら、軒の穴からはまだスズメバチが出入りしており、夜になると前以上に屋根から「ごそごそ、パキパキ」と音がします。

それでも、これ以上手が出ず、このときベランダ解体はがんばったものの、蜂対策は進まずでした。

時が解決? それとも…

その年の10月、再び忘忙庵に行ったとき、スズメバチはすっかり姿を消していました。ハチの巣コロリは特に変化もなく、スズメバチがいなくなったのは、ハチの巣コロリの効果なのか、季節が寒くなったためか、結局わかりません。ただ、スズメバチいなくなったのはうれしいことです。

ここで、屋根の中で越冬して来年また活動したり、来年も巣作りに来られたら大変と、棒とパテを使って、しっかり穴埋めをしておくことにし、さきほどの捕虫網の柄を取り出してパテで穴埋めをしました。スズメバチさんたちがいなければ、近くからじっくり作業ができます。

それ以来、家の周辺では、時々単独で飛び回るスズメバチはいますが、巣作りをしたり、いつもブンブン飛んでいるということはなくなりました。

古い別荘ゆえ、だんだん自然と同化して、いろいろな生き物が住み家として使おうとしてくるようです。

まずは、これで一件落着というところです。平穏な日が続くとよいのですが。

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