冬場は寒いので、たぶん別荘には行かないので、今回は、番外編です。
痛みが目立つようになってきた実家の玄関ドアを年末にDIYで補修したので、その作業を紹介しようと思います。
築40年超の実家 玄関ドアはかなりの痛み
東京多摩地区にある実家は、築40年超。10年おきぐらいに外壁の塗装直しをやり、一度は耐震強化のため、瓦からコロニアルへの屋根の葺き替えや、1階の部屋の耐震補強などをやってきました。
問題は、玄関ドアです。実家の玄関ドアは木製で、木目を活かしたニス仕上げのものです。いくつかの木を組んで彫刻の施されたパーツもある手の込んだものでした。当時の両親も、このドアを大変気に入っていたようです。ところが、長い年月が経ち、塗装の痛みもはげしく、また梅雨時になると、湿気で木材が膨張してドアが枠にこすれて、開け閉めがきつくなるようになってきました。
何度かカンナで削ったり、緩んできた木組みを目立たないように金具で止めたりしてきましたが、さすがにドア全体をなんとかしなければという状態になり、手を打つことにしました。作業前はこんな感じです。
よくここまで放っておいたものだといわれてしまいそうですね。拡大するとこんな感じです
古い塗装は部分的にはがれかかり、何回か色調の異なる塗料が塗られていろいろな色合いが出てしまっています。
兄弟で相談し、いっそ、リフォームでドアを新しいものに取り換えようと考えましたが、家の主の90歳を超えた母親に相談すると、母親は「大事なドアだから交換するなんて絶対だめ!」とかたくなです。
そこで、この手の玄関ドアを再塗装してくれる業者はいないかとネットで調べると、あるにはあるのですが、結構な期間と費用がかかることがわかりました。なぜかというと、大変複雑な工程が必要だからです。
プロの工程
専門の業者にお願いするとこんな工程で、新品同様になって返ってくるようです。
- 古いドアをはずして、仮ドアを設置
- ノブや錠などの金具のとりはずし
- 古い塗装をすべてはがし、もとの木の状態にする
- 古い木肌や組木のゆるみの補修、隙間の補修など表面の補修
- 研磨仕上げ
- オイルステインでの色入れ
- ウレタンニスで仕上げ塗装
- 金具の復旧または、新しい金具の取り付け
- 玄関に再び設置
この中で、3.の塗装はがしが難関のようです。特に、彫刻のあるドアなどは大変手がかかりそうで、また、何度か塗装のやり直しをしているため、きれいに落とすのは難しそうです。最低でも数十万円の費用がかかるということで、交換によるリフォームより高くついてしまいそうです。
そこで、再び兄弟、親と相談し、業者に頼んだほどの仕上がりにはならないだろうけど、DIYで補修をしようということになりました。
工程だけは、プロの工程をできるだけ真似てみようと思います。
ドアと枠の隙間がない!
まず、梅雨時になると膨らんで枠とこすれる部分をかんなで削って、隙間を調整します。かんなで削るわけですが、確か実家の物置に父親が趣味の日曜大工で使っていた道具があるはず、っと探してみると、写真のようなものがありました。
ミニ鉋! なんと、私が40年以上前に、中学の技術家庭の授業で買わされた木工工具セットに入っていたものです。さすがに、刃はさびさびで刃こぼれもしています。
思わず、新しいかんなを買おうかとも思いましたが、ドア修理がどんどん先になってしまいます。
刃さえ切れるようになれば、なんとか使えそうです。
カンナの刃を研ぐ
そこで、刃を研ぐところからです。台所の流しの下に確か、砥石があったはず。先が長いですね。やれやれ。
中目の砥石→仕上げ砥石と研ぎあげていきます。研いでは刃先を確認することを繰り返すこと30分ほど。なんとか刃こぼれをなくし切れそうになってきました。
ドアと枠の隙間調整
細長く切った紙を挟んだりスライドさせたりして、ドアの端面で枠との隙間が小さくなっているところを探りながら、良く切れるようになったカンナで削って広げていきます。ドアの錠がかかる部分は削ることができないので、やむなく、枠側のラッチ受け金具をはずし、ラッチ受け部分の木枠を削って、その分ラッチ受け部の穴をノミで深くするという、途方もなく面倒な作業をするハメになりました。
思いのほか手間がかかり、今日の作業はここまでです。続きは次回のブログで。
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