そうだ、和室をフローリングにしよう!① 設計

DIY

さて、忘忙庵の冬支度も終え、少し暖かくなるまで忘忙庵行きはおあずけです。今回からしばらくは、5年前にDIYでやった、畳の和室のフローリング化について書いていこうと思います。

あまり使われなくなった和室

忘忙庵には、6畳の和室がありました。両親が主に使っていた頃、寝室にしていたものです。こんな部屋です。

畳などは、日焼けして古さを感じますね。押し入れもあります

私たち夫婦が行くようになってからは、畳に布団はなんとなくなじまなかったので、屋根裏に簡単なベッドを置いて、そこで寝ていました。

屋根裏に上がる階段は、スペースを有効活用するために結構急で、上り下りはなかなか面倒です。そこで、ベッドを下の和室に下ろしてそこで寝ようか?とも思いましたが、畳の上にベッドを置くのもなんだよな~と、しばらくもんもんとしていました。

そして5年ほど前、ちょうど仕事の区切りが良い時期で、少し長い夏休みが取れそうだったこともあり、「そうだ、いっそDIYで畳をフローリングにしてしまえ!」と思い立ち、できそうかどうか?、どんな工事になるか?ネットでいろいろ調べ始めました。

工程

結構、いろいろな人が和室のDIYでのフローリング化に挑戦しています。だいたいやり方も基本は同じようです。つまり、

  • 畳をはがす
  • 根太張りをする(畳の厚み分を確保するため)
  • 断熱材を入れる(山の別荘では必須です)
  • コンパネでフローリングの下地を張る(捨て貼り工法というそうです。省略する方法もあり)
  • フローリングを貼る
  • 周囲の仕上げ

ネックになりそうなのは、はがした畳の処分(粗大ごみ?)、気に入ったフローリングを入手できるか?(ホームセンターなどで売っているのは種類が限られる。通販は別荘だと受け取りや運搬が面倒)、フローリングの切断加工(特に縦方向をきれいに切れるか?)、足りない工具や道具も(作業台、墨壺、水準器など)

いっそ、業者にお願いしようかとも思いましたが、安くても15万円とか20万円とかかかりそうだし、以前、実家の1畳足らずの洗面所のフローリングが水濡れでぼろぼろになったときに、DIYでフローリングの上張りをしたことがあったので(このときは、上手に貼れずに突っ込みどころ満載💦)、このときの経験・反省を活かせばなんとかなりそうな気がしました。

いろいろ道具をそろえ、畳の処分費用がかかったとしても、業者にお願いするよりはかなり安くすませられそうだったので、自分でやろう、と決心しました。

設計-厚み方向

和室の畳は、厚みが60mmありました。この厚みを、かさ上げしていく必要があります。ネット上の先輩諸氏のやり方を参考にすると、根太&スタイロフォーム(断熱材)+コンパネの捨て貼りを基本に、60mmの厚みを作っていくようです。

こんな感じです。

床下と書いてあるのが、元の畳がのっていた床です。

畳の暑さ54mmの場合、12mm厚のフローリングを使うとすると、コンパネの厚み12mmをさらに引いて、根太を30mmの厚みの角材で用意すればよいことになります。実際にはたたみは60mmあったので、さらに6mmのかさ上げが必要になります。

実際のサイズに合わせて、設計してみました。

根太の間隔は、壁からは232.5mm、そこからは303mm、根太の厚みは36mmとしました。

設計-平面図

次は、平面方向の設計です。それほど難しいことはありませんが、いくつか注意しなければならないことがあります。順を追って説明します。

(1)根太
最初に、畳の下のもとの床材の上に、36mm厚の角材の根太を置きます。
ここで注意するのは、根太はフローリングの長手方向と直角に配置するということです。床の強度を確保するためです。フローリングは、6畳間の長手方向に平行に張るので、根太はこの方向になります。

根太の間隔は303mm、根太と根太の間は、木材が湿度で伸縮しても良いように数mm隙間を開けます。303mmにするのは、コンパネのサイズとの関係です。コンパネのところで説明します。

(2)コンパネ
コンパネは、12mm厚です。長辺を切るのは大変なので、左下の隅から並べていきます。オレンジ色がコンパネを示しています。畳と同じ配置ですね。

注意点は、コンパネの継ぎ目が根太に半分ずつのるようにするという点です。コンパネのサイズが909mm×1818mmなので、根太間隔が303mmになります。歩いたときの床の軋みなどが出ないよう、ここは押さえておきます。

(3)フローリング
いよいよ、図面にフローリングを並べていきます。端から壁に沿って張っても良いのですが、そうすると反対の壁際が細いフローリングになってしまい、見栄えが良くないので左右の真ん中にまずNo.11とNo.12を置いてから、左右に順に並べていくのが良いようです。部屋のサイズによっては、状況が変わり、真ん中にフローリングの継ぎ目を持ってきたほうが良いこともあります。縦は端から並べても大丈夫そうです。

実際の作業の時に説明しますが、この時、図面のフローリングに番号を振っておくと良いです。

設計ができました。これで、各資材の必要な数がわかります。DIYでは、資材の過不足は時間や費用のロスにつながるので、設計は大切です。次回は資材の調達です。

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