別荘の基礎工事と並行して、内装や設備も、家族や設計を担当してくださった親戚の意見、現地の工務店の方のアドバイスなどをもとに、さんざん話し合いをして決めていきました。
当時のはやりはウッディーな内装
別荘を建てた30数年前は、別荘に関する雑誌はどれを見ても、ログハウスを始めとして、ウッディーな内装が主流でした。両親もここでは意見が一致して、できるだけ木を多用した内装にしようということで、設計担当の親戚にお願いをしました。
リビングの吹き抜けは、木の太い梁をむき出しにした見せ梁、高い天井などちょっとだけ重厚感を出すことにしました。
写真は、ロフトからリビングの吹き抜けを見下ろしたものです。太い梁が見えます。そして、部屋は壁、屋根の裏とも杉板で仕上げてあります。新築の時はとても良い木の香りがしていました。
ストーブにはまだ煙突がついていませんね。
ストーブが出てきたところで、主な設備を紹介しましょう、といっても、給湯と暖房ぐらいです。
暖房は?
まず、暖房ですが、厳冬期にはマイナス10℃近くまで下がるということで、しっかりした暖房が必須でした。しかも、リビングは吹き抜けのため、相当な熱量が必要なので、火力の強い石油ストーブにすることにしました。暖炉や薪ストーブも魅力でしたが、暖炉は煙突の設置が建物に含まれ、費用面で断念、薪ストーブも薪の用意や灰の片づけが大変そうだなあということで、ボツになりました。
石油ストーブは、最初は、スキー場のレストランなどにあるような、鉄の四角い縦長のストーブかなと思っていましたが、いくつかの候補を探しているうちに、炎が見える石油ストーブを見つけました。小さな窓ではなく、3方がガラスになっていて、炎がどこからでも見えるので、とても気に入り、このストーブを採用することになりました。サンデン製の煙突式石油ストーブです。
このストーブは、あたりでした。暖房能力の目安となる発熱量は、「強」で14,190kcal、寒冷地の木造で31畳用と火力も十分で、強にすると冬でもすぐに暖まります。炎が見えていると余計に暖かさを感じますね。もう稼働30年以上ですが、構造もシンプルなので、大きなトラブルもなく使えています。
今は、同じ機種は作っていないようですが、石油ストーブなら煙突式の赤外線式など輻射熱を利用するものがおすすめです。費用と維持の手間を惜しまないなら、暖炉や薪ストーブも別荘ライフにはいいですね。
給湯・コンロ
給湯は、風呂の追い炊きつきの石油ボイラです。石油ストーブとともに屋外の200ℓの灯油タンクから配管で灯油が供給されます。都市ガスのない地域では標準的な住宅設備と思います。
キッチンのガスコンロは、プロパンガスです。これも、都市ガスがないところでは標準的と思います。今考えれば、給湯・風呂の追い炊き、暖房もすべてプロパンガスにする選択もあったかと思いますが、たぶん、暖房は灯油のほうが燃料代は安いのかなと思います。ただ、灯油は、いつもタンクの残量を気にして、少なくなったら補充をお願いする手間がかかるのが難点ですね。
その他暖房では、前にも書きましたが、風呂の電気式床暖房ヒーターとリビングの掘りごたつの電気ごたつヒーターがありましたが、風呂の床暖房は非力で効果なし、掘りごたつのヒーターは、冬にこたつ布団をセットするのが面倒なのと灯油のストーブで十分だったので、結局使うことはなく、企画だおれでした.
外気温計
春、秋、冬は外は大変寒くなり外の気温が気になります。夏は、暑い東京から来て「わあ、こんなに涼しいんだ!」と数字で確かめる(べつに体で感じればいいのですが、つい数字が気になってしまいます!)のにも、外の気温が知りたいものです。そこで、家の中で外気温がわかる温度計をつけることにしました。
ホームセンターで、こんなものを購入しました。
有線のセンサー部を屋外に設置します。壁に穴をあけてパイプを通して外に出しますが、2つ注意点があります。1つは、パイプが細いとセンサー部が通らず、ケーブルをいったん切ってあとてつなぐ必要があります。写真でもつないだあとにビニールテープを巻いてあります。
もう一つは、室内側が高く、外に向かって低くなるように設置しないと、雨水がパイプをつたって入ってくる可能性があります。長めのドリルで外まで一気に穴をあけ、パイプを通してケーブルを通し、室外にセンサーを取り付けました。
こんな感じです。
今なら、普通にコードレスのものが売っていますね。参考までに、東京の家では、こんなコードレスの外気温計を使っています。
なんだかんだと悩んだうえ、設備も整ってきて、いよいよ別荘ライフのスタートとなりました。
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