昨年(2021年)に週末何回かかけて、ベランダの床板はがしを終えました。
いよいよ、改修を始めるわけですが、週末だけで改修をするのに長い期間かかりそうなので、どんな順番で進めるのか、DIYのサイトを参考にしながら手順を考えてみました。
手順
手順は、次のようになりそうです。
- 床板をはがす(2020年に完了)
- 束柱、大引き、根太など骨組みの寸法と傷み具合を確認する
- 交換や補強をするための資材の必要量の見積もり
- 資材調達
- 骨組み補強
- 床板張り(板取り、塗装、板張り)
- 廃材処理
そうだ、図面を作ろう
床板をはがしたベランダの骨組みは、屋根から雨の雫が落ちるところを中心に、だいぶ傷んでいるところがありました。根太はもちろん、大引きも、かなり傷んで交換か補強が必要です。
こちらは、根太もろとも大引きが朽ちて落ちてしまっていました。床板だけでもっていたようなものです。
ベランダ下の朽ちた木のくずを片付けつつ、各部材の寸法を測り、構造図を作りました。
骨組みの構造はこのようになっていました。
上から見た床板の貼り方はこんな感じでです(一部です)
前回張り替えたり、軒下になっていてあまり傷んでいない部分は、今回そのままにしておきます。
大引き、根太の部分も図面にします。かなづちでトントンたたいて、「ぼんぼん」と鈍い音がするところはダメ、「カンカン」と軽快に響くところはOKとして、交換が必要なところを見極めていきます。
これで、骨組みの補強部分も含めて、必要な資材を見積もることができるようになりました。工務店さんにお願いすれば、たぶん「骨組みもかなりやられているので全部やり直したほうがいいですよ、費用も同じか安上り」と言われそうです。でも、束柱や大引きから全解体してやり直すのは、素人にはちょっと荷が重すぎです。時間もたっぷりあるので、あくまで補修で頑張ることにしました。
家の外壁までやられている!
ベランダの床板をはがしてみると、ベランダに隠れていた家の外壁の一番下の部分も一部朽ちてしまっていることがわかりました。これは大変。
さすが、築35年超!
ベランダを解体した時でなければ直せないので、外壁の補修も一緒に進めることにしました。
資材必要量の見積もり
ここでひとつ気を付けなければいけないことがあります。
例えば、幅5mのベランダで、床板20枚を張り替えるとき、床板の材木の一番長いのものが3.5mしかなかったとします。
単純に計算すると、
5m×20枚=100m
100m/3.5m=28.57枚
で、29枚買えば間に合う勘定になりますが、実はこれでは足りません。
というのは、床板の継ぎ目は、2枚目の図面のように必ず根太に半分ずつかかるようにしていかなければならないからです。実際に手に入る床材のSFP2×6材は、最長3.65mだったので、3.65mがフルに使えるわけではなく、根太に届く最長の長さを図面から計算すると、3枚目の図面のように、右側と左側で、つぎ足す床材の長さが違ってきます。
これも加味してしっかり計算しなおすと、26枚の床板をはりかえるのに、全部で32本のSPF材を調達すればよいことがわかりました。
同じように、根太の交換、補強に必要な資材量も計算します。大引きは、はがした床材であまり痛みが来ていない部分を使って補強することにしました。
その他に、釘(今回は、将来の解体のことも考えステンレスのコーススレッド(ねじ釘)にしました)、防腐塗料などを見積もった結果、必要な資材は、表のようになりました。
部材 | 寸法 | 数量 |
防腐加工SFP材(ツーバイフォー)(床材用) | 2×6 3.6m | 32本 |
間柱材(根太用) | 105mm×20mm 3m | 8本 |
外壁材(外壁補修用) | 幅13.5mm 2m以上 | 1枚 |
コーススレッド(ねじ釘)床材固定用 | Φ3.8×75mm半ねじ | 620本 |
コーススレッド 根太補強用 | Φ2.8×55mm半ねじ | 50本 |
防腐塗料 キシラデコール(マホガニー) | 4リットル | 2缶 |
防腐、防虫剤クレオパワー | 1ℓ | 1缶 |
その他、塗装用ビニール手袋、ハケなど消耗品 | ー | 適量 |
根太は、ジャストフィットする部材がホームセンターに無く、半分の厚みのものを2枚重ねて使うことにしました。現地でなくても調達できる塗料やコーススレッドは、amazon通販やその他ショッピングサイトで、調達しておきました。特に、塗料はホームセンターに比べて通販が圧倒的に安く入手することができました。
さあ、いよいよ大工仕事の始まりです(つづく)
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