今年はきびしい残暑が続きますね。
こんなときこそ、涼しい忘忙庵に行けばよいのですが、例年この時期に行くところがあります。今回は、富士五湖を離れて、遅めの夏休みの栗の里めぐりのことを書いていこうと思います。
名古屋経由で中津川へ
まず、訪れたのは岐阜県の中津川です。
東京から「ぷらっとこだま」で、名古屋に向かいます。
ぷらっとこだまだと、少し時間はかかりますが、もともと割安なうえに1ドリンクつきです。しかも、東京ー名古屋なら、プラス\1,000でグリーン車にアップグレードすることができます。これを使わない手はありません。
さっそく、駅売店でドリンクを購入して、N700Aのこだまに乗車です。
久々のグリーン車。フットレストもあり快適。
朝ご飯は、駅弁屋さんのヒレカツサンドにしました。
各駅停車のこだまなので、「会いに行こう」の車内チャイムを何回聞いたことか。2時間半ほどで名古屋に着き、次は長野行きの特急「しなの」に乗り換えます。
名古屋から50分ほどで、中津川に着きました。
「栗きんとん」とは
みなさん、栗きんとんって知っていますか?お正月のおせちに入っている黄色いあれも栗きんとんと言いますが、じつは「栗金団」と書いて、「栗きんとん」とは別のものです。
栗きんとんは、岐阜県の郷土料理で、県内でも有数の栗どころの中津川が発祥の地とされている和菓子です。一度蒸した栗の実を、少量の砂糖とともに炊き上げて、布巾で栗の形にかたどるシンプルな和菓子です。
こちらは、農水省の栗きんとんの解説ページです。
中津川の「栗きんとんめぐり」をゲット
中津川の栗きんとんを作っている和菓子屋さんは、「すや」と「川上屋」が全国区で有名ですが、近辺にはほかにも栗きんとんを作っている和菓子屋さんがたくさんあります。毎年この時期、中津川駅前のにぎわい特産館に行くと、
複数の和菓子店が手がけた銘菓・栗きんとんと煎茶をセットにした特製商品「中津川栗きんとんめぐり」を買うことができます。
中津川観光協会のサイトでも紹介されています。
「風流(ふりゅう)」と「ささゆり」の2種類あり、それぞれ異なる7種類の栗きんとんと煎茶の茶葉がセットになっていて、2セット買うと14種類の栗きんとんを試すことができます。
風流、ささゆり、それぞれ\2,450です。
中津川市観光協会の公式パンフレットはこちらです。
試食
にぎわい特産館では、いろいろなお店の栗きんとんをばら売りもしており、どれも一個\280円の均一料金。賞味期限が製造日から三日間と短いので、今回は旅行の途中で数個ずつ味比べをしてみました。
なめらかな舌触りのもの、ほくほく感を活かしたもの、栗の粒が多めに入ったもの、しぶ皮の粒々が入って風味が少し異なるものなど、どのお店も微妙な個性があり、いろいろな栗きんとんを楽しむことができました。
旧中山道 中津川宿を散策
こちらは、「すや」の本店です。
「川上屋」さんです
他の栗きんとん屋さんも中津川や恵那に点在しているので、各店を回るのはたいへん。いろいろ食べ比べをするには、賑わい物産館で売っている「栗きんとんめぐり」がとても便利です。
中津川は、旧中山道沿いに古い宿場町の風情が残っており、旧街道の散策も楽しめます。
この後、栗おこわや栗のかき氷「栗みぞれ」を楽しんだあと、レンタカーを借りて、少しドライブをしました。
付知峡 『不動滝』
中津川の旧街道の散策があまりにも暑かったので、涼を求めて、車で50分ほどのところにある付知峡の不動滝に行きました。
駐車場から階段を下りていくと、滝の音が近づいてきて渓谷の涼し風が吹いてきます。すぐに滝が見えてきました。
滝は2段になっていて、一段目、2段目の滝壺にはちょうど日が差し込んでいてきれいなエメラルドブルーになっていました。
2段目です。ゴォーっという滝の音と涼しい風で、その場を動きたくなくなるぐらい気持ちの良いところでした。
エアコンとは違い、自然の涼しさは心地よく、満喫しました。
この日は中津川に泊まりました。
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