11月のシドニー滞在中、最初はあまりお天気が良くなく、曇りがち。それでも、たまに青空が見えると、やはり春のシドニーを強く感じられ、気持ちが良いものでした。
シドニーで過ごす最後の日は、予報によればお天気は回復して、概ね晴れとのこと。夫婦でどこに行くか相談し、まずは前から行ってみようと思っていた、シドニー大学のキャンパスへ行ってみることにしました。
シドニー大学へはホテルから歩いて35分ほど。
ほぼ、一本道です。ホテルからセントラル駅前を通り大通りをまっすぐ行25分ほど歩くと、左側に、ヴィクトリア・パークが見えてきます。
公園の中にも、ジャカランダのきれいな花が咲いています。
ヴィクトリア・パークを左に公園に沿って5分も歩くと、左手に、シドニー大学(University of Sydney)の門があります。ここは、Camperdown/Darlington Campusと呼ばれる、シドニー大学のメインのキャンパスです。
シドニー大学のキャンパスの地図です。①のところに門があります。
メインの歴史的建造物 クアドラングル
この門を入り、右にカーブしながら緩い坂を上ると、オーストラリアの古い建物でよく使われている茶色い砂岩でできた、立派な建物が現れます(地図②)。
四角くつながったいくつかの建物が、中庭を取り囲んだ構造になっている、クアドラングル(Quadrangle:無理に訳せば「四角い中庭」)と呼ばれる建物です。このキャンパスの中で、圧倒的な存在感があります。1855年から1862年にかけて建てられ、The Quad Great Hallという大きなホールや、講義室、ニコルソン博物館などが中庭を囲むように□型につながっています。正面玄関には、立派な時計塔が立っています。
余談ですが、シドニーの歴史的建造物は、砂岩でできた建物が多く、シティーホールやセント・メアリー大聖堂、ニューサウスウェールズ州立図書館なども、みな、この茶色の砂岩でできています。
この時計塔の下をくぐって中庭に入ると(地図③)、
こんな広々した中庭がひろがっています。正面のひときわ大きな屋根の部分が、クアッド・グレート・ホールです。
ぐるりと四角く取り囲む建物は、とても一枚の写真にはおさめきれませんでした。このクアドラングルから出て、ちょうどこのホールの裏側あたり(地図④)に、こじんまりとしていますが、いろいろな樹が植えられた雰囲気の良い中庭がありました。
ここにも、まだ、きれいにジャカランダの花が咲いています。赤い花が咲いているのは、ホウオウボク(鳳凰木)という樹でこれも春に咲く花です。
地図の④、⑤のあいだの通路の様子です。
この周辺には学生や職員向けのクリニックや、大学関連グッズを売っているユニバーシティー・ショップなどがあり、
シドニー大学の卒業式の衣装をまとったコアラやカンガルーたちがいました。大学のロゴ入りノートや、本物の卒業式用マントなども採寸してオーダーできます(卒業生向けだと思いますが)。
ユニバーシティー・ショップのさらに奥(地図⑥)には学生・職員向けのカフェがありました。
Courtyard Restaurant and Barという名前で、学生や先生らしき方々が談笑しながらランチをしています。留学生とか入学希望者に大学の説明をしているような人たちもいました。
中庭付きのカフェは、屋内の天井にも明り取り窓があり、とても明るい雰囲気で、落ち着けます。
少し歩き疲れたので、ここで一息、
フラット・ホワイトをいただきました。
キャンパスの新旧の建物
次に、地図の⑥のところにある学食を目指していきました。広大なキャンパスで、結構歩きます。途中雰囲気ががらりと変わって、モダンな建物が並んでいるところがあります。
地図の②から⑥にかけての通路沿いです。建築をはじめとする理工学系の学部が入る建物で、新しくモダンでかっこいい建物が並んでいます。
この写真の右側に見える階段を上がり、歩道橋を渡ると学食の入っている建物(地図⑥)があります。
学食でランチ
この建物には、サブウエイなどいくつかのカフェレストランや、コンビニ、理工学部図書館、学生会館などが入っていました。いろいろなお店を一回り物色してから、Uni Bros – Kebabs and Pizzaというケバブのお店で、「本日のスペシャル」だった、ラム肉とチーズのケバブラップをオーダーしました。
この手の中東系料理は大好きです。そして、シドニーに来るときにシンガポール航空の機内で食べたラムチョップのおいしさを思い出し、
「ラム」と書いてあるのを見て思わずオーダー。
この後、ホテルまでの帰り道に、シドニーの最後の夕飯のための食材を買って帰りました。
お天気のよさに誘われ、再びハーバーブリッジへ
この日は、朝からお天気が良く、どこへ行っても青空が映り込んできれいな写真が撮れました。
まだ午後早い時間だったので、妻と、「夕方までどうしようか?」などと相談。私は、お天気がいいのでもう一度ハーバーブリッジに行って写真を撮り直したい、というと、妻は「橋かぁ~。私はお土産など買い物をしたいので市内を回って先にホテルに戻っている」
ということで、私だけ、前日に引き続きハーバーブリッジに行くことにしました。
絶景+珍しい光景
ホテルからハーバーブリッジのとっつきまでは、歩いて15分ほど。そこから橋に上がります。
橋の歩道に上がると、すぐ前に南側の橋脚が見えます。
後ろを振り返りつつ、最初に、橋の真ん中あたりまでサクサクと進みます。そして、サーキュラーキーを振り返ると、青空に映えるサーキュラーキーとオペラハウスが一望です。
この景色、シドニーの中でも一番好きな景色です。そして、クルーズ船も、存在感があります。後ろのビルと比べてもかなり大っきいですね。
前々日は船体が白、前日は濃い青の船でしたが、
今日は、鮮やかなスカイブルーの船です。この埠頭は、滞在中毎日クルーズ船が入れ替わっていて、夜のうちに着岸、次の日の夕方から夜に出航しているようです。
オペラハウスなど、いろいろなアングルで写真をたくさんとりつつ、サーキュラーキーに向かって歩いていきます。
あれ、なんだかクルーズ船が動いているみたいだ!? そう、たまたま、出航のタイミングに遭遇したのです。どうやってあの狭いサーキュラーキーから出るのだろう?っと見ていると、
タグボートが、大きな船体を引っ張り、クルーズ船自身もスクリュー逆回転か何かでバックしています。
オペラハウスの前まで出てきました。さらに、すこしずつ向きを変えてハーバーブリッジ近くまでバックで下がってきました。
そして、タグボートのロープがはずされ、クルーズ船自身のスクリューで前進を始めます。
最上階の甲板は、大勢の乗客の皆さんでいっぱいです、こちらに手を振っている人もいます。なかなか見ることができないクルーズ船出航の一部始終を楽しむことができ、ラッキーでした。
クルーズ船がいなくなると、サーキュラーキーはすっきりして、作業が終わるのを待っていたフェリーが一斉に入っていきます。摩天楼が良く見えるようになります。
サーキュラーキーに戻ると、こちらからも、ハーバーブリッジが良く見えるようになっていました。
シドニー最後の晩ごはん
さて、明日はもう、シドニー滞在も最終日というこの晩、せっかくキッチン付きのホテルなので、おいしいオージービーフを食べよう、ということで、シドニー大学からの帰り道のスーパーCOLESに寄って、こんなものを買って帰りました。
オージービーフのステーキでもよかったのですが、霜降りでなく、赤身なので外見で肉質の見分けが難しく(たぶん値段に比例するのでしょうが)、高いのを買って失敗しても悔しいので、バーガー用のパテを買いました。
ホテルに備え付けのフライパンで焼き始めます。
あまり温度を上げすぎず、時間をかけてじっくり焼いていきます。炭火と同じ要領です。
ひっくり返すと、いい色になっています。ほんとは、焼き色をつけてから、オーブンで適度に火を通し、中がピンク色ぐらいの焼き加減を目指したいのですが、キッチンにオーブンはなく、電子レンジしかありません。がんばってフライパンで仕上げます。
焼けたハンバーグに、とろけるチーズを載せて、
チーズハンバーグの夕飯の完成。デザートに、1個残っていた特大マンゴーを用意。
シドニー最後の夜の夕飯でした。
写真では、明るい朝食のように見えますが、シドニーの11月の晩春から初夏、日も長く、夜8時過ぎまで明るいので、まるで朝日の中のような写真になりました。
次回は、帰路に乗った、シンガポール航空の2階建て大型機エアバスA380のビジネスクラスの様子を紹介します。
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